令和6年3月6日、北斗市の定例会が開催され、市内20名の議員が出席した。
この会議では、議題の一つとして、議長から会議録署名議員が指名され、日笠朝子氏と水上務氏が選ばれた。次いで、一般質問への移行が始まり、伊藤洋平氏が登壇し、公共施設マネジメントについて質問を行った。
伊藤氏は、日本全国の公共施設の老朽化が進んでいることを指摘し、安全性を確保するための管理計画の重要性を述べた。市が取り組む「公共施設等総合管理計画」によると、2025年までに公共施設の面積削減が進められるという。市の池田達雄市長はこの計画について、「施設の統廃合や受益者負担の見直しを含む施策を推進する」と強調した。
さらに、昨今の人口減少を背景に「施設総量の最適化を進める必要がある」と述べ、特に市内公共施設の利用状況について分析を進めることを示唆した。本市の公共施設すべての利用状況を把握することが、施策に反映されることが期待される。
次に、再質問に移った伊藤氏は、昨年に引き続いて公共施設の利用状況についても質問し、「より地域に根ざしたサービスを提供する必要がある」と述べた。市長は、「今後、地域の声をもとに、公共施設の見直しを進める」と答えた。
さらに、日笠氏は今後の市の施策として、新函館北斗駅前の開発に関する経緯や進捗を質問した。市長からは、開発にあたり、観光協会や商工団体と連携し、新たな事業の展開や税収の増加を見込んでいるとの答弁があった。
この日の会議では、他にも教育委員会及び環境問題に関する質問が続き、各課の担当者が次々と答弁した。特に、環境問題においては、地域密着型の取り組みについて問われ、地域住民と協力する重要性が再確認される。
会議全体を通じて、議員たちは市民の声を反映した公共施策の充実に向けた熱心な議論を展開し、特に公共施設等の管理について、今後の取り組みが強く求められることが分かった。