北斗市の令和元年第3回定例会では、上磯ダムの渇水対策が重要な議題として取り上げられた。特に、今年の降水量が平年の60%に達しなかったことから、農業用の水不足が問題視されている。このため、市は遅滞なくかんがい用水の減量を実施し、地域内の水流を適切に管理してきた。
具体的には、農業関連団体が情報共有会議を開き、関係者が一同に介して水の使用方針を検討した。更に、7月以来市は河川管理者に依頼し、河川維持流量からのかんがい用水流用を許可されるなどの措置を講じた。
また、池田達雄市長は、地域介護サービスなど多角的な支援体制を整えつつ、今後も上磯ダムの地域および農業向け水供給体制を維持する必要性を訴え、市民の暮らしに直結する施策の重要性を強調した。今後の天候や地域環境を見極めつつ、上磯ダムの状況を適切に管理していく方針であり、引き続き現地の状況に応じて対策を講じていく必要があります。
また、任意ワクチン接種助成について、北斗市ではロタウイルスワクチンに助成を行っており、これを逐次見直していく考えである。市民からはおたふく風邪ワクチン接種への助成要望も寄せられているが、現状では推進していく方向は難しいとの考えが示された。市長は、今後の検討課題として継続的に情報収集と見直しを行う意向を示した。
観光振興においては、道南地域の観光客数が減少する傾向が見られる中、北斗市は地域活性化に向けた各種施策を続けている。市内の観光資源を最大限に活用し、来訪者にとって魅力的な体験を提供することが求められている。サッカー・ラグビー場のネーミングライツの導入提案もなされ、企業・地域との連携を深めることで経済的な支援を得る機会が模索されている。
市はSDGsの理念に基づき、市民全員が活躍できる環境作りに取り組んでいるが、課題も多く残されている。他の自治体と比較し、各種施策の展開に遅れがないかといった不安も伺えた。特にLGBTや障害者への対応は、今後さらに重要なテーマであり、市民からの声を受け止め、適切な政策形成を進める必要がある。