令和元年6月19日、北斗市は第2回定例会を開催した。市長の池田達雄氏が、地域の課題について答弁した。
特に注目されたのは、人口減少問題への取り組みである。池田市長は「躍動する都市 北斗市の創生を目指す」との基本方針を掲げ、移住や定住促進施策について説明した。特に「福祉職人材回帰マッチング事業」は、介護職従事者を対象に、地域における人材確保を図るものである。
この中で、池田市長は「福祉職の人材不足問題が解消されるわけではないが、一人でも多くの方が本市に転入し、地域で仕事につくことを期待している」と述べ、地域の福祉サービスの安定した提供を目指す考えを示した。
また、北斗市の観光振興に関する施策も触れられた。市長は「新幹線効果拡大への取り組み」で、観光協会の支援や新駅周辺の整備に取り組む姿勢を示した。その具体的な取り組みとして、市長は関連事業の進捗状況を確認し、必要な支援を行う意思を表明した。
さらに、市役所職員の綱紀粛正について触れられた。最近の不祥事に関して、池田市長は「職員個人の問題ではなく、組織としての責任を重く受け止め、再発防止策を徹底する」と強調。市民の信頼回復に取り組む考えを示した。
最後に、特殊詐欺の被害防止策についても語られ、電話録音装置の助成を行うことが示された。市長は「被害者を出さないため、さらなる啓発を進める」意向を表明した。