令和6年6月7日の北斗市定例会で、主に市長交際費、公用車、及び防災ラジオの配布について議論された。
市長交際費について、髙村智議員はその公開の必要性を問うた。市長交際費の透明性向上を求め、特に飲食費の使途についても厳しい視点が必要と指摘した。池田達雄市長は、交際費は必要最小限で使用し、社会通念上の儀礼に基づいて執行していると応じた。しかし、髙村議員は具体例を挙げ、税金による飲食支出に対して市民の信頼を損なう恐れがあると強調した。
次に、公用車の利用についても同議員が質問した。特に、市長の通勤に公用車を使うことが合理的かどうか疑問を呈した。その中で、運転手にかかる時間外手当や冷房の無い車両の割合についても質し、市長の出勤スタンスについて見直しが必要であると指摘した。市長は、危機管理の観点から公用車利用は適切と回答したが、今後の改善の余地を残した。
防災ラジオの配布状況についても議論が交わされた。新関一夫議員は、高齢者世帯への影響を考慮し、無償貸与を広げるべきと意見した。池田市長は、特定世帯のみならず広く市民に配布を検討すべきとしている。特に、高齢者や障害者への配慮が必要だが、全世帯へ配布する意義を再評価する必要があると述べた。
観光振興プランに関しては、北斗市の観光経費が約1億7千万円に達する中、経費対効果の観点からの見直しを求める意見も出た。特に新関議員は、観光事業と学校給食などの他の施策との関連性を指摘し、効率的な資金運用が求められると強調した。市は一定の評価をしつつも、さらに促進する必要があるとした。また、スポーツ合宿について、市民の利用に制約を与えない形で見直す方針が示された。
このように、本会議ではさまざまな視点から市の施策について活発な議論が進み、今後の見直しや改善に向けた具体的な意見が表明された。