令和5年第1回北斗市定例会が3月14日、午前10時に開会された。
注目の議題は、令和5年度北斗市一般会計予算の審査であった。
池田達雄市長は、予算執行方針を説明し、「SDGsの理念に基づく持続可能な社会の実現を目指す」と強調した。
都市づくりや雇用創出に向けた施策が計画されており、具体的には子育て支援や労働者支援事業に重点を置く。
この日、予算審査特別委員会委員長の白戸昭司君は、予算の概要を報告し、主な施策を説明した。
例えば、子育て支援の充実に向けた不妊治療費助成は「社会的課題であり、柔軟な対応が求められる」と述べた。
その上で、子育て関連施策は「市民の安心して暮らす権利を守る」とし、予算の重要性を強調した。
また、北斗市の個人情報保護条例の改正についても議論が交わされた。
この法律施行条例は、個人情報の取り扱いに関する新たな基準を設けるものであり、現行条例の見直しを図る。
その中で、市民のプライバシー保護と情報利活用の両立が課題であるとされ、質疑応答では「適切な情報管理が肝要」との意見が多かった。
特に課題となっているのは、北海道新幹線のトンネル工事に伴い発生する掘削土に関する問題である。
この問題は既存住民の不安を引き起こしており、そのための調査が行われることとなった。
議会では、土壌調査や浸透水管理策の重要性が確認され、市民との信頼関係構築が求められる。
このように、各議案は慎重に審議され、最後に副市長の選任に関する同意が求められた。
副市長選任に関しては賛否が分かれ、賛成派は「経験豊富な適任者であり、池田市長の補佐が適切に行える」とする一方、反対派は「過去のパワハラ疑惑や契約問題を懸念する」と指摘した。
これにより、議会でのさらなる議論が期待される。