千歳市の第4回定例会で、重要な議案が審議された。
補正予算特別委員長の山口氏は、令和3年度の補正予算案を原案通り可決することを報告。これに対して議長が採決を行い、異議なしと認められた。
続いて、松隈早織議員は指定管理者制度について質問。市では、公共施設の管理運営を民間に委託する制度を15年前に導入。直接的な市の管理と民間による管理の基準について疑問を呈し、特に委員会が非公開であることに対して透明性を求めた。市長の山口氏は、業務委託と指定管理者制度の違いを説明した。指定管理者には裁量権があり、市民サービス向上を期待することを強調。選定基準の見直しと透明性の確保の重要性も示された。さらに、評価の方法やモニタリングについても意見があり、他市の取り組みを参考にしながら改善を模索する必要があるとしている。
また、相沢晶子議員は公園整備について質問し、市は地域住民とのワークショップを通じて計画を立てていると報告。住民への周知が十分でないという懸念もあり、詳細な情報提供を求めている。整備内容も具体的であり、自然環境を損なわないよう配慮されているとのこと。整備進捗を市民に周知するため、さらなる工夫が必要とされる。
さらに、千歳水族館の昇降機について、相沢議員はバリアフリーへの配慮を問うた。市は昇降機が設置されており、高齢者や障がい者に配慮した運用を進めているとの説明があった。市長は、使用に際しての注意喚起や利便性向上を目指す考えを示した。
校外生活指導基準に関する質問もあり、月々の収入に基づく見直しが必要との意見が出された。特に、収入が減少している家庭を支援する柔軟な対応が求められている。
次に市営住宅管理について、共益費や自治会の運営が難しくなっている現状が指摘され、市の対応を問う声もあった。特に高齢者や生活保護世帯への負担軽減が求められている。
熊防除に関しては、今年の出動件数が増加していることが報告され、来年度の対策についての具体的な方針が求められた。
最後に、道路橋梁整備について、みどり台小学校周辺の安全対策が問われ、歩道整備の計画についての市側の認識が示された。