令和4年第3回9月定例会が、9月8日に東広島市議会議場で開催された。
議会では、議長の石原賢治氏が開会を宣言し、29名の議員が出席していることを確認した。最初に議事日程として、会議録署名議員の指名を行い、次に一般質問へと進んでいった。
特に注目を集めたのは、北林光昭議員による東広島市の生涯学習に関する質問だった。議員は、生涯学習の推進に必要な行政の多様な分野での協力の重要性を訴え、今後の展開に期待を寄せる一方、教育委員会と市長部局との連携の具体的な内容を問うた。教育長の市場一也氏は、各部局が情報を共有しながら、地域振興や文化活動を通じた生涯学習の推進に取り組んでいることを強調した。
また、選挙についても議論が交わされた。近年、投票率向上策として、期日前投票所の設置時間の見直しや子どもを投票所に同行させる取り組みが評価されており、参加者からはさらなる工夫が求められた。寺尾孝治選挙管理委員会委員長は、市民の利便性向上に向けた施策を進めていると述べた。
さらに、池田隆興議員は治水対策に焦点を当て、地域別計画策定の必要性を訴えた。市長の高垣廣徳氏は流域治水対策についての取り組みを説明し、各流域の特性に応じた具体的な対策の重要性を指摘した。また、企業誘致については産業用地の開発助成金制度の活用状況などが話題となり、将来的な誘致戦略についても期待の声が上がった。
今回の会議では、全体として地元自治体の課題に対する議員の意見が活発に交わされ、今後の施策に向けた具体的な方向性が示された形となった。市の教育政策や生涯学習、選挙や治水対策、企業誘致に至るまで多岐にわたる議論が行われ、市民生活の向上に寄与する方向で進められる意向が示された。