令和2年10月8日、渋川市議会臨時会が開会され、様々な議案が審議された。
会期は1日間と決定され、出席議員は18人であった。議長の田邊寛治議員が議会成立を宣言した後、議事が開始された。
まず、渋川市老人福祉センター条例の一部改正が議題に上がった。これには、施設の開館時間および休館日の見直し、日帰り温泉施設の閉館に伴う対応、ならびに利用料金の統一が含まれるとされた。この議案の趣旨を説明した齋藤綾子福祉部長は、条例改正の必要性を強調し、具体的な改正内容を示した。開館時間の延長や温泉施設の運営形態の見直しによって、多くの市民が利用可能になることが期待されている。
質疑では議員からの質問がなかったこともあり、議案は教育福祉常任委員会に付託され、その後全会一致で可決された。この改正は令和3年4月1日から施行される予定だ。
次に、補正予算についても審議が行われた。髙木勉市長が提案した議案第113号では、防疫対策の強化を目的とした養豚場のCFS(豚熱)対策や、空調設備の更新工事に伴う費用の追加が挙げられた。これに関連して、総務部長の都丸勝行氏が詳細な説明を行い、補正後の予算総額が460億2,944万7,000円になると説明した。
この補正予算も予算常任委員会に付託され、同様に全会一致で可決に至った。議案に対する質疑はなかったが、迅速な対策が求められる状況下であったことが背景にある。
この臨時会では、両議案ともにスムーズに可決され、議会は短時間で全ての審議を終えた。市議会はこれを受け、感染症拡大防止への取り組みを一層強化し、地域の福祉の向上を目指す姿勢を示した。