令和3年3月渋川市議会定例会が開催され、複数の重要議案が審議された。
まず、議案第39号の「令和3年度渋川市一般会計予算」については、多数決で原案が可決された。この予算では、329億3,000万円の総額が確保され、前年度比8.2%減少した。加藤幸子議員は、厳しいコロナ禍の影響を受ける中、市民の事業継続支援を求める一方で、国による大規模な検査を提案した。一方、山崎雄平議員は、感染防止と経済支援を両立させる予算配分が評価されると述べ、賛成の立場から討論した。
次に、議案第40号の「令和3年度渋川市国民健康保険特別会計予算」は否決された。須田勝議員はワクチン接種の進捗について市が率先して行う必要性を訴えたが、角田喜和議員は所得のない子供に対する無駄な負担を指摘し、反対の立場から議論を展開。議案は可決されず、国民健康保険の運営が厳しい状況から脱出できないことが懸念された。
さらに控訴の提起に関する議案第50号、教育長の任命に関する議案第51号、教育委員会委員の任命に関する議案第52号も扱われ、いずれも可決した。控訴の提起では、髙木市長が市の立場を強調し、議会からも支持を得た。
続く補正予算案に関しては、令和2年度と令和3年度の殊に重要な補正が議論され、特に令和3年度一般会計補正予算では、愛郷ぐんまプロジェクトに基づく観光客誘致施策が盛り込まれ、地域経済の活性化に寄与する見込みが示された。