令和2年3月2日、渋川市議会において、様々な補正予算が提案された。
特に注目を集めたのは、令和元年度渋川市一般会計補正予算(第9号)である。この予算は、渋川医療センターの施設整備支援、小学校のトイレ改修や事故防止のための補修工事など多岐にわたる。
髙木勉市長は今回の補正予算について、「急を要する施設整備のために必要である」と述べ、総務部長の藤川正彦氏が詳細を説明した。
一般会計補正では、総額7,653万5,000円が追加され、歳入歳出予算の総額は383億263万9,000円となる。国庫支出金や県支出金、地方債を財源として充てる。
続いて、議案第28号、国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について、およそ1億1,695万3,000円が追加され、急増する療養給付費に対応する形となった。スポーツ健康部長の酒井幸江氏は「療養給付費の不足が見込まれる」と説明した。
後期高齢者医療特別会計の補正予算(第1号)も提案され、こちらは4,375万2,000円が減額される見込みであった。実績に基づき保険料収入の減額が見込まれ、支支出に影響が出るとの報告もあった。
加えて、介護保険特別会計補正予算(第3号)として2,797万5,000円の追加が提案され、国庫支出金の確定に伴い、必要な補正が行われる。
伊香保温泉観光施設事業特別会計補正予算(第3号)では、総額3,583万5,000円が減額される一方、下水道事業特別会計補正予算(第2号)と農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)もそれぞれ898万3,000円が減額されることとなっている。
この会議では、歴史的価値のある硯石の掘り起こしに関しても報告が行われた。特別委員会による調査の結果、地元の理解と協力が必要であり、今後の手続や確認が重要であると強調された。特別委員長の田邊寛治議員は、一部許可が得られていることを説明したが、地道な調整がこれから求められると述べた。
今後、これらの議案は予算常任委員会に付託され、議会での承認を待つ形となる。いずれの予算案も、地域の課題解決へ向けた重要なステップとして位置づけられている。