令和2年12月2日、渋川市議会において一般質問が行われ、市の重要課題に対して活発な意見が交わされた。特に焦点となったのは新庁舎建設や公共交通の充実についてであった。
新庁舎建設に関する議論は多く、14番の茂木弘伸議員が質疑した。茂木議員は、旧渋川市本庁舎の耐震性能や老朽化について触れ、早急な対応を求めた。髙木市長は、庁舎整備基本方針に基づく新庁舎建設の計画を示し、「新庁舎建設の時期は令和11年度前後を予定している」と述べた。市が協力して様々な調査を進めており、将来に向けたプランがることを強調した。
また、茂木議員は県道の拡幅についても質問しており、都市計画道路の進捗状況を求めた。建設交通部長は、工事計画の見直しが行われており、重要な路線であることを再確認した。市民からの要望が多く寄せられている事業であり、迅速な対応が期待されている。
さらに、タクシー券制度についても議論があり、市民の負担を軽減するための制度改善が求められた。市ではタクシー券利用者への利便性向上や登録方法の見直しに取り組む考えを示した。
健康づくりに関しては、赤城健康公園がリニューアルオープンし、利用促進策が講じられている。酒井部長が健康遊具の活用方法を市民に周知する考えを表明し、体験会の開催やリーフレットの配布などが計画されていることが伝えられた。
国保あかぎ診療所の経営状況にも言及があった。診療体制の見直しや人件費削減に取り組みつつ、患者数増加につなげるための具体策を模索しているとのことだ。特に、地域医療の担い手としての役割を果たすため、収益改善が急務であると認識されている。
令和3年度財政見通しについては、市長が厳しい状況を認識しているとともに、地方創生のための予算編成が喫緊の課題であると強調した。今後は支出の見直しが一層求められる中、持続可能な運営を維持するための対応策に取り組む考えが示された。特に、予算編成において慎重に選択と集中を図ることが必要だとされている。
このように、市の運営や計画が議会を通じて広く議論され、市民にとっての重要な問題への対応が強化されることが期待されている。