令和3年3月16日、渋川市議会では定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
その中でも特に注目を集めたのが、新型コロナウイルスワクチン接種に関する質疑である。田村なつ江議員は、ワクチン接種体制の整備と課題について質問。接種体制を整えるために、スポーツ健康部健康増進課内に新型コロナウイルスワクチン接種対策室を設置し、医療従事者の確保や相談体制の整備に力を入れていると答弁した。詳細な接種計画や、当日のコールセンター設置についても言及があり、市民からの問い合わせに対応する体制が整いつつあるとのことだ。
次に、健康寿命の延伸に向けた取り組みについても議論され、特に健康ウォーキングチャレンジ事業への参加者状況が報告された。スポーツ健康部長は、「男女別の参加状況は男女でのバランスが良好であり、特に60代が多い結果が出ている」と述べ、健康意識向上への一助として評価している。
また、髙木市長は、市政の成果を強調し、「すこやかに育つ渋川」を掲げた公約の進捗状況を報告。特に、教育環境の整備や地域包括ケアシステムの構築を進めたことを評価した。
市長選に関する質問もあり、髙木市長は「コロナ禍の中でも市民の命と暮らしを守るため、引き続き全力で取り組んでいく」と自らの決意を示した。市民の期待に応えるためのリーダーシップを持って、次の選挙に立候補する意向も述べた。
これらの施策を通じて、渋川市は地域の課題解決に向けた取り組みを推進している。特に新型コロナウイルスの影響を受けた地域振興や子育て支援施策が市の施策の中心にあり、市民の生活向上と地域活性化を目指し、今後も努力を続けていく方針だ。これには、ワーケーションやマイクロツーリズムといった新しい形の観光振興策も含まれ、地域の魅力をさらに広めていくことが期待されている。