令和3年6月10日、渋川市議会において第2回定例会が開会し、様々な議案が審議された。
まず、議会の会期は6月10日から23日までの14日間と決定された。その後、会議録署名議員の指名が行われ、請願および陳情が提出され、委員会に付託されることが承認された。
重要な報告として、令和2年度に関する各種会計の繰越し計算書が提出された。特に注目されたのは、渋川市一般会計における継続費の繰越額で、1億1715万540円が翌年度に繰越される。この中には、渋川市が進める新型コロナウイルスワクチン接種事業に必要な環境整備のための費用も含まれていた。
さらに、渋川市長からの専決処分の報告として、渋川市税条例の一部改正が提案され、これに関する質疑も行われた。
また、質疑では、新型コロナウイルス感染症対策の一環としてのタクシー利用券支援政策も取り上げられた。市長はワクチン接種を含めた移動支援のためのタクシー利用の必要性を強調し、今後の拡充に向けて取り組む意向を示した。
市内の飲食店や小規模事業者に対する支援策も話題となり、特に業種に偏らない公平性の確保が重要視されている。市長は支援が必要な方々への手を差し伸べて平等に対処していく旨を述べ、すべての居住者が恩恵を受けられるような政策を実施していく意向を示した。
最後に、令和3年度に計上された予算に基づき、国民健康保険税などの減免策が発表され、特に経済的困窮状態の市民への柔軟な支援が求められている。これに対し、議員からはより具体的な支援内容についての質問が挙がり、今後の政策に注目が集まる。