令和3年第1回渋川市議会臨時会が2月5日に開催された。議題は、令和2年度一般会計補正予算案や、専決処分の報告など多岐にわたった。
市長髙木 勉氏は、令和2年度の一般会計補正予算について、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する事業への予算措置を行ったと説明した。具体的には、951万1,000円を新型コロナウイルスワクチン接種体制の整備に充てる予定である。また、この予算は国からの補助金を前提としていることが示された。
さらに、特に注目されたのは、緊急経営継続支援金に関する議案であった。今年度中に小規模事業者に対して10万円の協力金を速やかに支給することを目的としている。この支援制度について、髙木市長は「新型コロナウイルスの影響を受けている市内業者を支援するため、早急に実施する必要がある」と強調した。全体で875件の申請が見込まれており、実施後の予算の使途にも留意が必要であるとの意見も聞かれた。
会期の決定や会議録署名議員の指名についてもスムーズに承認された。田中猛夫議員からは、事業継続力強化計画の策定事業や、小規模事業者経営継続支援事業の進捗に関しての質疑も行われた。特に、後者については、年度内に支援が行われるためには早急な情報提供が必要であると訴えた。
これまでの市内の新型コロナウイルス感染者数を踏まえ、髙木市長は、市民への感染予防の呼びかけを続けていく姿勢を示している。議会では、予算措置について慎重な意見が交わされ、特に円滑に事業が進むことを願う声が多く見られた。議会はその後、すべての議案を可決し、午後零時2分に閉会した。