令和元年6月26日、渋川市で定例会が行われた。
多くの議案が提出され、特に市民会館の耐震補強及び改修工事に関する請負契約の変更が焦点となった。この事案においては、鉄骨工事のための重要な部材である高力ボルトの供給不足が工期延長に直結している。
池田祐輔議員は、工期延長に関する説明を行い、高力ボルトが全国的に不足しているため市民会館の耐震工事は不可避的に遅れを余儀なくされていると強調した。国土交通省もボルト不足の解消に向けて製造業界や建設業界へ要請を行っており、工期延長の理由を受注者の責任としにくい状況であると述べた。
しかし、加藤幸子議員は反対意見を表明し、工期の延長が業者の怠慢に起因していると指摘した。具体的には、ボルトが約1700個必要であるにもかかわらず調達に時間がかかり過ぎていると非難した。また、契約に基づく経費の増額は市民の税金で賄われるべきではないと強い姿勢を示した。
結局、議案は賛成多数で可決されたが、反対意見は根強く、契約変更に関する透明性や責任に関する議論は今後も続く見通しである。議会に提出された他の議案も同様に審査され、全会一致で可決されるものもあったが、事案によっては様々な意見が交錯した。
市長は会議の閉会に当たり、議会運営に対する感謝を述べ、今後の市政運営に対する意気込みを語った。市民が安全に暮らせる街を目指し、引き続き努力を重ねる姿勢は、一同の共感を誘った。閉会後も、様々な課題が残されていることが明らかであり、その後の対応が注目されている。