令和2年3月11日、渋川市議会の定例会が開催された。
議長、田邊寛治議員は開会に先立ち、東日本大震災から9年が経過したことを受けて、黙祷を行ったことを報告した。一般質問として11番の中澤広行議員が市長に対し、硯石の整備、新型コロナウイルス対策に関する質問を行った。
まず、硯石の整備について、中澤議員は「この問題は終息に近づいているが、今後の市長の健康について懸念がある。」と質問した。これに対して髙木市長は、自身の体調は問題ないとしつつ、コロナウイルスへの対策に全力を尽くす意向を示した。「感染拡大防止は急務であり、何よりも市民の健康を守るべきだ。」と強調した。さらに、中澤議員は議員と職員を断絶する要綱について、時代に逆行しているとの見解を述べ、市民や職員との情報共有を促進するよう求めた。
次に、不適切な行政事務執行手続の再発防止に関する見解を求めると、市長は内部規制に従い、適正な手続きの重要性を認識していると回答。議員からは過去の事例の蓄積を踏まえた更なる透明性の確保が求められた。
続いて新型コロナについて、中澤議員は市内の保育園でのクラスターに関し、対策が緊急であると指摘。髙木市長は迅速な対策を進めていることを述べ、「市民の理解と協力を得て、早期の収束に向け努力する。」と語った。加藤幸子議員は、学校における教育委員会の対策提出の内容について市長に問うと、これまでの対応や課題について説明がなされた。
その他、議論では庁舎内での情報の風通しや職員の労働環境についても触れられた。職員と議員の交流を深める新たな要請があった一方で、新型コロナウイルス感染症の影響で市民との接点が減少する危惧についても報告された。今後、市としてどのように住民と効果的な関わりを持つかが問われるだろう。今定例会は、情報伝達の重要性、公平性の確保、ウイルスへの対策が中心となり、活発な議論が行われた。議会は、今後も引き続き市民との関係を重視し、より良いサービス提供を目指す方針である。