令和5年9月27日に開催された渋川市議会定例会では、主に令和4年度の各種決算が審議された。
最初に、議案第74号から第83号までの10議案に関して討論が行われた。その中で、一般会計歳入歳出決算について、埴田裕之議員は、「予算執行の結果、いくつかの事業において実行率が5%を切っており、事業内容への検討が不足している」との見解を示した。これに対し、後藤弘一議員は賛成討論を行い、歳入では市税が前年度比で約4億4,000万円の増加を示し、経済回復基調を評価したと述べた。
次に、懲罰案件についての審議が続き、後藤弘一議員及び加藤幸子議員に関する懲罰動議が討論された。懲罰特別委員長の山内崇仁議員は、後藤議員に関して法律違反が見られないため懲罰は不要との報告を行った。更に、加藤議員に関しても、自由な意見表明の一環であり、懲罰を科す必要はないとの結論に至った。
また、記事や報道により市長の記者会見が問題視され、この会見に基づく第三者委員会設置条例が提案された。この条例の設置に対しては賛否があり、委員が法律の専門家であることから、公正な調査を期待する意見も上がった。
最終的に、市長髙木勉氏が提案した令和5年度一般会計補正予算が可決され、新たに副市長の選任も議題にあがったが、告発の事実がある伊勢久美子氏の任命については反対とする意見があった。市議会は慎重な審議を重ね、伊勢氏の副市長選任の同意を否決した。市長は告訴された事実にかかわらず、迅速な副市長選任が必要と強調し、進退については司法の結論を待つ姿勢を示した。
議会は、今年度の重要な財政事情に加え、今後の市政運営に Bezugし議員各自が市民に向けた説明責任を果たすべく様々な意見交換が進められた。