高山市議会、豪雨被災地域の復旧と子育て支援策を議論

令和5年第3回高山市議会定例会が開催され、各議員より地域課題に関する質問が行われた。特に、災害に対する防災対策や少子化対策の重要性が強調された。\n\n議会では、近年の豪雨による影響を受けた大八賀川の整備が一つの焦点となった。中垣内建設部長によると、大八賀川では16か所の災害復旧が行われ、令和4年度末に工事が完了したと報告されている。議員らは、今後も地域からの要望を受け、河川の安全確保に努めるべきだと主張した。\n\nまた、大島ダム構想についても言及。長らく凍結状態にあり、国のダム検証が進められている状況を説明した。しかし、議員はいち早く結論を得て、地域の防災力向上に繋げるべきだと強調した。\n\nさらに、中部縦貫自動車道の進捗状況が確認された。現在、工事が進行中であり、開通の見込みについては未定とのことだが、地域活性化の期待が寄せられている。今後も高山全体の発展に向けて必要なインフラ整備を求める声があがった。\n\nまた、農業支援の観点からは、地元の若者が農業を継続するためのサポートが必要であると議論され、特定技能制度の運用拡大や集落営農の体制強化が求められた。\n\nさらに、子育て支援がテーマに上がり、伴走型相談支援の取り組みや、妊産婦や子育て世代への支援の重要性が強調された。市としては、長期的な視野で施策を進める必要があるとの見解が示された。\n\nフレイルやヤングケアラーの支援についても、地域全体での取り組みが重要視され、特に若者の意見を反映した施策が求められた。最後に、市職員の労働環境改善や健康経営の重要性についても議論が交わされ、柔軟な働き方について前向きな方向性が示された。