令和6年第3回高山市議会が開催され、議長の渡辺甚一氏は午前9時30分に会議を開会した。
本日の議題には、会議録の署名議員の指名があり、水野千惠子議員、榎隆司議員が指名された。次に進んだのは一般質問で、5番の坂下美千代議員が登壇した。
坂下議員は高山市の介護現場の現状と支援について質問を行い、特に高齢者の割合や独居世帯が増加している現状を指摘した。令和5年4月時点で、65歳以上の高齢者は全体人口の33.6%を占め、今後福祉サービスがますます重要になるとの認識を示した。
また、坂下議員は介護人材不足の問題にも触れた。昨年、西本議員の質問に対する答弁において、高山市内の介護現場の人手不足が約140人に達していることが明らかにされた。水道部長の石腰洋平氏は、デイサービス事業所の一部が人手不足のため休止を余儀なくされていることを認め、市では他の事業所への調整を行っていると説明した。
続いて、坂下議員は訪問介護の報酬単価が下がったことが人材確保に与える影響について質問した。この点に対し、石腰部長は、体制の維持のためには職員の確保が必要であり、報酬改定についての各種調査結果を元に、必要な支援を行っていくと述べた。
さらに次に、坂下議員は小規模建築業者への支援についても言及した。物価高の中、中小業者が経営に苦しむ現状を踏まえ、支援策が求められていることを強調した。
その後は上嶋希代子議員が一般質問を行い、特に荘川地域の産廃計画と関連活動について言及した。市長の田中明氏は、地域の自然環境保護を強調し、今後も監視を続けていく姿勢を示した。
本日の会議の最後に、令和6年度高山市一般会計補正予算(第4号)の議題が提示され、平塚財務部長がその詳細を説明し、災害復旧に関する実施予算が計上されることを報告した。