さて、令和元年第4回定例会では、重要な課題が多々取り上げられた。特に注目されたのは8050問題と市営住宅の見直しだ。8050問題は、80代の親が50代の子どもを支えるという、社会的に孤立した状況を指している。相談件数は増加しており、特にひきこもりに関連する相談が目立つ。エピソードとして、80代の親が子どもの生活に困るというケースが挙げられ、今後の対策が求められている。
次に市営住宅に関しては、約800戸が管理されており、入居率は84.4%。特に高齢者世帯が多く、生活利便施設に近い住宅が望まれているとのことだ。ここでの課題は、老朽化問題や単身者に向けた住宅の供給だ。市としては、既存の住宅間の転居もこの観点から検討していく意向が示された。
さらに、幼児教育の無償化についても特に注目が集まっている。国からの指導に基づきながら、特に副食費の実費徴収については、地元の保育園において課題となっている。市は、自独自で補助するとし、その経費を今定例会に提出していることも明らかにされた。
また、防災士の取得に向けた支援策として、基礎講座の実施が必要だと訴えられた。近年、多くの高齢者が難聴になりつつある中で、今後の生涯学習や人材育成にも活かされると期待される。そのための助成に関しても引き続き注目が集まる。
市では、様々な社会問題について連携が求められ、今後の方向性を注視する必要がある。市営住宅や教育施設、公共の安全に関しての施策は、地域社会の安定に直結するため、その充実した実施を期待したい。