令和4年第2回高山市議会定例会が3月9日に開かれ、新年度予算を含む重要議題が議論された。この中で、議員たちは新型コロナウイルス対策や地方自治体としての予算編成について熱心に意見を交わした。
特に、19番の水門義昭議員が質問を行い、令和4年度の予算について言及した。水門議員は、新年度予算が総額781億円、一般会計477億円で、将来の利益を見据えた「未来創造・準備型予算」とされていることを強調した。また、既存事業の見直しと歳出の削減が行われていると述べ、市長に対し予算編成の視点を質問した。
國島芳明市長は、事業の見直しと歳出削減の方針を確認しつつ、公共施設やインフラ整備の重要性を訴えた。市長は、特に災害や感染症対策に関連した予算が必要であるとし、各部局による要望活動の重要性を述べた。また、国や県に対する要望活動においては、高山市の現状理解を得ることが重要であると指摘し、更なる地域の発展に向けた連携を何度も強調した。
また、上嶋希代子議員は市民プールの再整備に関して質問した。市は、商業的な価値よりも地域住民の利用を重視し、公園を通じて水に親しむ環境を再整備する意向を示したが、特にアミューズメント性を高めるための滑り台の復活などの具体的な要望も寄せられた。これに対し、市は市民との意見交換の機会を設ける考えであるとした。
児童虐待防止についても話題となり、千葉県での事例を踏まえた意見交換が行われた。市が設置した地域協議会により、連携体制の強化を図りつつ、早期発見と支援体制の充実を進める考えが確認された。市としては、虐待に対する認識を高めるとともに、相談体制をより一層強化していく方針である。
この他、育児に関する取り組みや生理用品の配布についての議論もあり、様々な視点から市民の安全・安心の確保と生活の質の向上を目指す姿勢が伺えた。特に、生理用品の配布については、個室への設置を要望する声が寄せられたが、現状のままでの継続が強調された。