令和3年第4回高山市議会定例会では、特に新型コロナウイルス感染症の影響とその対策について多くの意見が交わされた。
議員たちが指摘したのは、市民の健康と安全を守るための適切な情報提供の重要性である。感染者数が増加する中、市はどのように市民に情報を提供しているのか、またどのような支援策が講じられるのかについて質疑が行われた。具体的には、クラスター発生に伴う感染経路やそれに対する対応策が求められた。
保健部長は、県からの情報提供が限られているため、市民が知りたい感染源や経路について正確には把握できていないと説明。市としては、感染防止策に対する呼びかけを続け、発表された情報を基に市民への周知を強化すると述べた。
また、ワクチン接種に関する疑問も多く寄せられた。市は高齢者への接種を優先する意向を示しつつ、64歳以下への接種に関しては状況を注視しながら検討することを明らかにした。市民の不安を軽減するために、早急な検討が必要との声が上がった。
そのほか、ヤングケアラーや伝統芸能の継承、さまざまな地域振興策についても話題に上がった。特に伝統文化については、コロナの影響で行事が縮小される中、地域の絆が強められていることに注目が集まった。
また、両面宿儺関連のアニメが話題を呼び、地域への観光客の流入が期待されている。この動きに対して市は、地域の魅力を正確に発信しファンを呼び込むためのプロモーション活動を積極的に展開する意向を示した。
加えて、脱炭素社会に向けた取り組みが重要視されており、木質バイオマスや再生可能エネルギーの活用が進められている。市は今後、これらの施策を推進し、持続可能な地域おこしを目指す姿勢を強調した。
最後に、議会からは市民との意見交換が強調され、今後の施策へ市民の声を反映させる重要性が再確認された。市は、市民活動に積極的に寄り添い、地域の絆を深めていく必要があると指摘された。議会は次回もこのテーマに基づいて議論を続けていくことが求められる。