高山市議会(令和4年第8回定例会)は、2022年12月13日に開催された。議題には、放課後等デイサービスや市営住宅の状況、コロナウイルス感染症への対策、食物アレルギー児の支援が含まれ、その中でも特に放課後等デイサービスの改定に関する議論が注目を集めている。
放課後等デイサービスについて、上嶋希代子議員が質問した。
利用者の減少に苦しむ保護者からの声が寄せられ、サービス変更に伴う困難が強調された。福祉部長の川原幸彦氏は、利用者数280人のうち約100人が不安を抱える状況にあると述べた。制度変更は衛生とセキュリティ強化の一環であるが、上嶋議員は、具体的な支援策を講じるよう求めた。
次に、高山市の市営住宅については、高齢者などの入居希望者の声が紹介された。市は、空き住戸の確保や迅速な入居促進に向けた対策を検討している。北村幸治都市政策部長は、空き住戸の状況を説明し、必要に応じて適時募集を行うことを示唆した。
新型コロナウイルス感染症の対策も重要なテーマとなった。市民保健部長の橋本宏氏は、感染者数が再び増加している状況を説明し、感染拡大防止策への徹底が求められると強調した。特に、学校においては集中した感染対策が必要であるとのこと。
食物アレルギー疾患の子に対する支援については、市教育委員会の対応が報告された。予防策としての教育や施設での安全対策が合わせて論じられ、緊急時の対応マニュアルの遵守が強調された。
さらに、飛騨高山ブラックブルズ岐阜への支援が話題となり、特に新リーグ参加に向けた支援が求められる。市はふるさと納税を通じた支援を検討し、観客動員数の向上に努める考えを示した。
最後に、地域振興についても広範な議論が交わされた。計画中のスポーツ施設整備が、市民の充実した生活と地域経済の発展にどのように寄与するかが焦点となり、今後の観光施策とのバランスが鍵となると考えられている。