令和2年第5回高山市議会定例会が開催された。本会議では、会議録署名議員の指名や、議員による一般質問が行われた。
一般質問では、水門義昭議員が新型コロナウイルスの影響について質問し、感染者数の増加傾向に対する市民への呼びかけや、医療体制の維持についての意見を述べた。水門議員は、コロナ禍で高山市出身の若者も全国で活躍していることを挙げ、地域における若者の帰還を期待する発言もあった。
また、上田和史財務部長は、来年度の予算編成において、歳入の減少が見込まれ、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しい状況であることを説明した。特に、市税収入は約14億円の減少が見込まれており、歳出の見直しが迫られていることを強調した。
その後、橋本正彦議員は、高地トレーニングエリアの活性化について言及した。このエリアは、オリンピック選手など多くのスポーツ選手に利用されており、今後の活用や施設の改善について提案があった。また、トレーニングセンターの利用状況が新型コロナウイルスの影響で厳しいことも指摘された。
他の議員からも、地域の公園整備や農業振興に関する問題提起があり、身近な公園へのニーズや地域特有の農業課題に対して、行政の取り組みが求められた。特に、地域の遊び場や居場所の充実とともに、高齢化社会に対応した世代間交流の場づくりが重要とされている。今後もこうした政策が市民に喜ばれる形で実施されることが期待される。