令和4年第5回定例会が開催され、主に食料安全保障と農業振興についての議論が展開された。特に注目されたのは、円安や肥料価格の高騰が農業経営に及ぼす影響である。
今年度の肥料価格は前年に比べて大幅に増加しており、農家にとって厳しい状況を招いている。そのため、市は肥料など農業資材の高騰について危機感を持っており、早急に支援策を検討する必要があるとされている。
高山市は、特に小規模農家の支援を強化しており、地域資源を活かした農業の持続可能性を向上させる取り組みが重要であるとも強調された。地産地消の推進も重要視され、新たな取り組みとして、地元食材を利用したキャンペーンなどが行われている。また、有機農業などのクリーン農業の促進に注力し、肥料や農薬の使用削減も目指している。これにより、持続可能な農業構築が進むことが期待されている。
また、移住・定住対策についても議論があり、移住者数が増加傾向にある中で、さらに多様な人が住み続けられる環境づくりが求められている。テレワークやワーケーションの普及により、地方への移住が進むことから、コワーキングスペースの設置や定住促進施策が推進されるべきとの声も上がった。
最後に、訪日外国人観光客への対応策も問題視されており、感染症対策を講じながら外国人観光客の受入れを早急に進めることが必要だとされた。また、最後の質問として、続いての施策においては堅実さとスピード感を重視し、観光客と市民の双方にとって魅力的な施策を展開すべきだとの判断があった。