令和4年第5回高山市議会定例会が6月10日に開かれ、一般質問が行われた。
議員は、コロナウイルス感染症の影響で地域経済や福祉が厳しい状況にある中、地域支援の在り方について意見を述べた。特に、軽度生活援助員の派遣については、ニーズが高まっているとはいえ、全面的な支援には至っていないと指摘された。市福祉部長は、シルバー人材センターを通じて行われる支援の実績を挙げつつ、さらなるネットワーク構築が必要であることを強調した。
さらに、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、介護人材が不足しているという課題についても触れ、職員の研修や社会福祉協議会との連携を進めていると説明した。このことは、業界の活性化にもつながると見込まれている。
上下水道事業における舗装復旧工事についても議論があり、工事は合算で積算されるため、経費が増加することなく効率的に運営されているとされるが、一括発注の是非に関しては確認すべきだと意見が寄せられた。市は、発注方針を再考し、必要に応じて分離発注の基準を検討する意向が示された。
最後に、御嶽山の国立・国定公園昇格の際には、市民の盛り上がりや連携が不可欠であり、地域の自然資源を活用したプロモーションが重要であると強調された。市は、観光振興と環境保護の両立を目指し、具体的な行動計画を策定する必要性があると認識している。
こうした様々な課題に対処する今回の議論は、今後の高山市の持続可能な成長に向けた重要な一歩として位置づけられている。