令和5年第4回高山市定例会では、多岐にわたる課題が協議された。特に高山厚生病院の廃院問題については、多くの議員が懸念を表明した。厚生病院の廃院は、高齢者医療に大きな影響を及ぼすと見られており、今後の医療提供体制の再構築が求められている。
市は、廃院に際して、久美愛病院への病床移管を行うが、地域の医療ニーズに応じた新たな介護医療院の必要性についても議論がなされた。市長の田中明氏は、本市が長期療養施設を維持する意義を強調し、各種団体や医療機関との連携を進める必要があると述べた。
また、帯状疱疹ワクチンについては、ワクチン接種の補助制度を導入している自治体が増えている中、市としての支援策が期待されている。市民からは、今後の施策に対する期待の声も多く上がっている。
教育長の中野谷康司氏は、性教育の重要性を強調した。特に中学校のカリキュラムにおいては、科学的な視点やリスクに関する正しい知識を提供することが求められている。社会全体での意見交換が必要とされ、より良い教育の実現が期待されている。
さらに、公共施設の防災対策についても活発な議論が行われた。特に、優れた耐火能力を持つ建物の設計や、十分な防火措置の導入が強調され、地域防災計画の充実が求められている。また、私たちは、地域資源を活用した産業創出や、医療人材の誘致を通じて地域経済の活性化を図る必要性が唱えられた。
今後も高山市が抱える課題解決に向けて、議会の検討が続くことが求められるとの意見が一致した。市は市民と共に持続可能な地域社会を構築するため、必要な施策の検討に努める姿勢を示している。