高山市の令和3年第6回定例会が行われ、多くの議題が話し合われた。
最初の議題は、「鉄道交通による経済の発展について」であった。松林彰議員は、将来の高山本線においてハイブリッド列車が導入されることを受け、地域経済への波及効果について市の見解を尋ねました。清水雅博飛騨高山プロモーション戦略部長は、「新型車両導入は高山への誘客促進に大いに寄与する。」と述べ、観光客誘致を狙ったキャンペーン展開を計画していると強調しました。これにより、地域経済活性化が期待されます。
その後、「シルバー人材センターについて」の質問に移りました。高齢者の就業状況について、倉畑政之商工労働部長は、市内のシルバー人材センター会員数が減少傾向にあることを報告しました。また、高齢者の雇用機会の確保が課題であると指摘し、地域での就業支援が必要であると述べました。
続いては、新型コロナウイルスワクチンの追加接種についての議論がありました。橋本宏市民保健部長は、ワクチン接種が進む中で、市民の理解を得ることが重要であるとし、情報提供に努めることを言及しました。特に、副反応を含めた情報の周知が市民の接種意欲を高めるとの見解が示されました。
さらに、大学との連携によるまちづくりの重要性についても触れました。副市長の西倉良介君は、「大学と連携して多くの人を巻き込みながら地域資源の活用や観光振興に努める必要がある。」と述べ、地域活性化に向けての努力を確認しました。
最後に、広葉樹の活用について。自治体の取り組みとして、東野敏朗林政部長が広葉樹の付加価値向上に向けた施策を紹介。森林資源の再生にもつながるとし、持続的な利用促進が期待されます。特に、地元企業とのネットワークを形成し、広葉樹を使用した商品の開発が今後の課題とされています。
結論として、各議題が地域発展にどう結びつくのか、そして市民との理解と連携が如何に大切であるかを浮き彫りにさせた会議となりました。