令和元年第3回高山市議会定例会が開かれ、さまざまな問題が議論されました。本会議では、特に観光政策や地域自治についての重要性が強調されました。
松山篤夫氏は、環境政策や林業政策についての質問を通じて、高山市が抱える地域特性や資源の活用に関する意見を述べました。彼氏は、里山や生物多様性の保全について、地域住民がその価値を再認識する必要があると主張しました。具体的には、日和田高原から開田高原の重要里地里山の活用計画を市に尋ね、その意義について論じました。
さらに、松山氏は林業政策の現状についても触れ、人工林の放置による問題点を指摘しました。現状では、木材生産の落ち込みが続き、多くの森林が適切に管理されないまま放置されていることが課題です。彼氏は、放置した人工林を広葉樹林化する基盤を整えていく必要があることを強調しました。
また、観光政策に関して、松山氏は高知県のエコツーリズムを例に出し、地域資源を最大限利用する質の高い観光地づくりの重要性を訴えました。高山市の観光においても、質の高い観光を目指すべきとの認識を示しました。
次に、山腰恵一氏は交通安全対策について質問しました。特に子供の通学路における安全対策の強化が求められています。各務原市など他地域での取組みにも言及し、具体的な安全対策の実施を促しました。市では交通安全に対する啓発活動を進めていると述べました。
水門義昭氏は地域自治の重要性を提起し、まちづくり協議会や町内会の役割を強調しました。地域住民同士のつながりや支え合いが、これからの高山市において大切であるとの考えを示しました。また、地域の特性に基づいた取り組みが進む必要があるとの意思も表明されました。
最後に、町内会の加入促進のためには、具体的な施策を実施することが重要だとされ、地域内でのきずなを深める取り組みが求められています。市としても、町内会や住民団体の活動を支援し、町内会加入の促進に努めると述べられました。しかしながら、加入率低下の問題も指摘され、今後の課題として市民に深く考慮されることが期待されます。