令和3年第4回高山市議会定例会が、2021年6月14日に開催された。議会では主に、駐車場施策や奨学金制度に関する質問が取り上げられた。本日の会議では、駐車場問題と地方定着の施策について多くの意見が交わされた。
最初に、駐車場の在り方について、小井戸真人議員が質問を行った。彼は、新型コロナウイルスの影響で駐車場の需給バランスが崩れている現状を指摘した。特に、中心部では空き家を駐車場として活用するケースが増加しており、景観の観点からも懸念が示された。これに対して、都市政策部長の北村幸治氏は、駐車場の分散化が課題であり、具体的な対応策を検討していると述べた。
次に、奨学金を活用した若者の地方定着促進についての質問が登場。山腰恵一議員は、奨学金返済支援事業の廃止が若者の地方定着に逆行しているのではないかと指摘した。倉畑政之商工労働部長は、国が示した政策と市の施策は整合していると強調しつつ、地方の魅力を発信することが重要であると述べた。また、移住政策においても奨学金返済支援が有効な手段であると考え、改善の余地があることを認識している。
災害に強いまちづくりに関する議論も行われた。山腰議員は、避難指示の新たな制度に対して、地域住民の避難行動の促進が必要であると訴えた。総務部長平野善浩氏は、自助や共助の重要性を強調し、地域防災計画に基づいて市民への啓発を進める意向を示した。
このように、多くの議題が取り上げられ、それぞれについて市の担当者からの詳細な説明や意見が交わされた。今回の会議は、特に地域活性化のための施策や災害対策の重要性が浮き彫りとなった。今後も市民の声を反映した政策を進める必要性があると感じられた。