令和5年第4回高山市議会定例会が、9月1日に高山市議会議事堂で開かれた。
本会議では、会期の決定や議案の審議が行われ、特に議員による報告や質疑が注目された。議長の水門義昭君は出席議員に「今日は重要な議題が多い」と述べ、協力をお願いした。
田中明市長は、自己紹介とともに新型コロナウイルスワクチン接種に関する報告や、消防関連イベントについても言及した。特に、消防フェスティバル2023や岐阜県消防操法大会の成功を強調した。市長は「地域の安全のための消防団活動に、より多くの市民に関心を持ってもらえれば」と述べた。
会議内容の中では、令和4年度一般会計歳入歳出決算についての説明があり、歳入決算額579億3,129万4,000円、歳出決算額526億5,084万7,000円となり、実質収支は41億1,449万8,000円であった。前年度と比べて歳入歳出ともに減少しているが、市税収入は増加していることも報告された。
次に、市の公共事業関連の報告が続き、財務部長の平野善浩君が様々な事業の進捗を報告。特に、災害復旧工事やエネルギー政策に関する補正予算について、新たな対策として補助金の増額や新規事業の提案が含まれていることに関心が集まった。
また、幼児教育や保育に関連する条例改正案についても説明がなされ、具体的にはマイナンバー制度を利用した生活保護施策について改定し、外国人にも適用する方向性が示された。これにより、関係の深い市民からの期待が寄せられる。
さらに、市長からは他の都市との交流やイベント企画についても言及があり、高山市の観光客数は前年同時期よりも増加しており、追加のプロモーション施策も考案されていることが報告された。
全体として、今回の高山市議会は地方財政の透明化や市民の生活をより良くするための方針が打ち出された場となり、議員たちの活発な議論が今後の市政に影響を及ぼすと予想される。