令和5年第1回高山市議会定例会が3月24日に開催され、様々な議案が審議された。
今回の定例会では、行政組織の見直しが重視され、高山市行政組織条例の改正が提案された。「特に、災害時の危機管理業務を一元化するため、市長公室の役割を強化する」と、山腰恵一議員(総務環境委員会)が強調した。
また、消防団条例の改正も議題となり、団員の定数見直しが重要視された。必要人数を1,700人とする理由について、地域の実情に基づいた根拠が述べられた。「定員の見直しは地域に適した形で進めていく」との答弁があった。
続いて、財産取得に関する議案も審議された。特に、はしご付消防自動車の購入が計画され、山腰議員は「過去5年間での出動数をもとに、必要性を説明した」と述べた。30メートル級のはしご車の必要性についても詳細に説明され、職務を担う消防団にとって必須の装備であるとの見解が示された。
次に、福祉関連の条例改正案がいくつか通過した。榎隆司議員(福祉文教委員会)は、「家庭的保育事業の基準を見直し、衛生管理の具体的な実施を求める」と発言し、安全確保への意識が高まっていることを示した。'
さらに、国民健康保険条例の改正も重要な話題であった。上嶋希代子議員は「出産育児一時金の引き上げ等の政策は評価するが、負担の増加に懸念を示す」と述べ、今後の影響について深い懸念を表明した。
最後に、予算に関する議案が一括採決され、令和5年度予算、特に522億円の一般会計予算が可決された。田中明市長は「市民の皆様が安心して生活できるよう、来年度も堅実な施策を進めていく」と力強くメッセージを送った。
このように、令和5年第1回定例会は、行政効率の向上、消防及び福祉の強化、そして健康保険制度の見直しに向けた活発な議論が展開された。今後の高山市の政策運営において、これらの議題が市民生活に寄与することが期待されている。