令和5年第1回高山市議会の定例会が開催され、多くの一般質問が行われた。
特に目を引いたのは、片野晶子議員による安全で安心な場所の提供に関する質問であった。
片野市議は、消防長に対し救急搬送の増加率について問い合わせ、昨年度は4,743件の救急出動があったことを明らかにした。この数字は過去最大となり、急病搬送者が多くを占めるとの指摘があった。これに対して、松山消防長は、重症度の解析結果を報告し、搬送後の経過についての調査は行っていない旨述べた。
さらに議会では、マスク着用に関する見直しも取り上げられ、西倉副市長が答弁した。「国と県の指導に基づき、マスクの着用は個人の判断に任される」という新たな方針が示された。市民への適切な情報提供を通じ、混乱を避ける努力をしていく姿勢が強調された。
続いて、片野議員が不登校児童の支援についても提言を行った。一人ひとりの状況に応じた支援が求められ、教育長は教育支援センターの設置を明言した。新年度には支援が行われる方針となり、早期の開催が期待されている。
さらに、高山厚生病院の閉院問題も取り上げられた。上嶋希代子議員が、地域医療の維持に向けた市長の見解を問い、市長は廃院の決定を非常に残念に思っているとし、今後の支援体制を整えていく意向を示した。特に新設の介護医療院についても、市民の意見を踏まえた必要な施策を検討していく姿勢が強調された。