令和2年第4回高山市議会定例会が行われ、多くの議員が新型コロナウイルス感染症（COVID-19）や豪雨に関連する問題を取り上げた。特に災害時における市民の安全を確保するための取り組みが強調された。
議員の山腰恵一氏は、7月豪雨の影響で多くの市民が影響を受けた事実を挙げ、具体的な防災対策の必要性について述べた。彼は特に事前の備えや住民一人ひとりの防災意識の向上について強調した。山腰氏は、「災害前の備えが重要であり、地域の人々が連携し合うことが求められる。」と意見を述べた。
加えて、議員の伊東寿充氏も自身の経験を交え、災害時における情報伝達の迅速化について問題提起した。彼は「広域災害では、迅速な情報共有が生死を分ける。消防団員との連携を強化し、日頃からの準備が必要だ」と強調した。これに対し、総務部長の清水孝司氏は、各地域における防災訓練や団体との連携を強化する方針を示した。
さらに、谷澤政司議員は大八賀川の河川整備の必要性を指摘し、特に北山橋周辺での流木の詰まりの問題について言及した。彼は「早急な河川改修が必要であり、住民の安全を守る観点から、河川整備に力を入れるべきである」と訴えた。村田建設部長は、同箇所での復旧計画を進める意向を示した。
新たに、通信網の強化も議題に上がった。伊東氏は、緊急時の通信設備の充実、特にデジタル無線機の拡充の必要性を述べた。これに対し消防長の松山孝生氏は、広域災害に備えた無線機の導入計画を進めていることを報告した。
災害からの復旧と再発防止に向けて、土砂撤去や河川の護岸工事についても再優先事項として位置づけられ、市は関係機関と連携して早期対応を計画している。市民からの要望も受け、今後は積極的な声かけを行い、地域の防災意識を高めていく必要があると本議会で議論された。