令和4年3月29日、田村市議会の第2回臨時会が開かれた。この日の議題には、市長の給与改正案や、福島県沖地震に関連する補正予算が含まれている。
市長の給与及び旅費に関する条例の一部改正については、白石高司市長が提案し、自らの給与を減額する意義を説明した。これは、下水道事業の不適切な事務処理に対する責任を明確にするためであり、今後は職員の教育を強化し、再発防止に努めると述べた。
また、令和3年度田村市一般会計補正予算についても詳細が説明された。これには、地震による公共施設の復旧費用が含まれ、追加予算額は2億7,297万3,000円に達する予定である。これにより、予算総額は266億306万3,000円に拡大する見込みだ。
白石市長は、災害救助費や衛生費など、具体的な支出内容についても言及した。たとえば、半壊した住宅への応急修理事業や災害廃棄物の処理等に必要な経費が計上される。
本臨時会では、提案された4つの議案について、各常任委員会での審査が行われた。総務文教常任委員会の菊地武司委員長は、議案第34号の審査結果について「賛成多数で原案通り可決」と報告した。既に多くの議員が市長の給与減額に賛同していることが伺える一方で、反対の意見も存在したことが示され、慎重なる議論が求められた。
議案第35号から第37号については、いずれも原案の通り可決されることとなった。特に、新型コロナウイルス感染拡大の中での診療所事業特別会計の補正も重要なテーマであった。
議論の末、白石市長は各議案について感謝の意を示した。市民への迅速な支援を約束し、今後も新型コロナウイルス対策に全力を挙げることを強調した。上記議案は全て可決され、臨時会は無事に終了した。市議会は引き続き市民福祉を向上させるための取り組みを続けていく。