令和2年第1回中島村議会定例会が開会し、様々な議題が討議された。
最初に、議長の藤田利春氏が会議録署名議員として小松公雄氏と小室辰雄氏を指名し、会期を本日から3月17日までの12日間と決定したことを報告した。
続いて行われた諸般の報告では、藤田議長が西白河地方町村議会議長会への出席や、福島県町村議会議長会総会など、複数の会議における活動を報告した。特に、町村議会の現状や議員報酬の課題については、より高い透明性が求められているとの意見も寄せられた。
また、村長の加藤幸一氏が次に、行政報告を行った。新型コロナウイルスに関する対策として、2月19日に設立された感染症対策本部の活動を強調し、教育機関やイベントへの影響を説明した。強い危機感を示しつつ、住民とのコミュニケーションの重要性も訴えた。
加藤村長は、東日本大震災からの復興についても触れ、震災関連事業が完了したことを報告したが、依然として風評被害の懸念が残っていることを明らかにした。この点に関して、議員たちはさらなる対策を求める声を上げた。
次に、議案の上程が行われた。28件の議案が提出され、その中には人権擁護委員候補者の推薦関連のものが含まれている。これに対して議会は異議なく適任と認めた。
また、令和2年度の一般会計予算が32億4,174万円とされ、前年比で6.1%の減少が見込まれている。特に、教育費や福祉関連の支出が大きな割合を占めるとのことだ。議会では、高齢者福祉や子育て支援策の強化についても再三にわたって議論が重ねられた。
最後に、次回の会議は3月10日午前10時から予定されている。議長の藤田利春氏が「入念な準備をもって、さらなる議論を期待したい」と締めくくった。次回も重要な議題が持ち込まれる見込みだ。