令和3年第1回国見町議会臨時会が1月19日、開かれた。
出席議員は全員で、議題となったのは国見町長等の給与及び旅費に関する条例の改正と、令和2年度一般会計補正予算である。
まず、町長の引地真氏は、新型コロナウイルス感染症対策として、「1月1日付で保健福祉課に新型感染症対策室を設置した」と発表。「ワクチン接種などの感染症対策を迅速に行う」との意向を示した。
議案第1号、国見町長等の給与及び旅費に関する条例の改正は、過去の税務ミスにより町民の信頼を損ねたことから、町長の給与を3カ月間減額するとする内容である。総務課長の蓬田英右氏は、課税誤りについて「固定資産税の不適切な課税が長期にわたって行われていた」と説明し、現町長が責任を果たす姿勢を明らかにした。
続いて、議案第2号、令和2年度一般会計補正予算(第9号)の審議に移った。この補正予算では、3270万6000円を追加し、総額を76億644万5000円にすることを提案した。歳出補正の主なものは、新型コロナウイルスワクチン接種事業に関連したもので、ワクチン接種の円滑化を目的としている。まちづくり交流課長の佐藤克成氏は、商工費における支援について「時短営業に協力した事業者への支援を考えている」と説明した。
議案は一連の質疑を経て、全会一致で可決された。議長の東海林一樹氏は、議案の可決を受けて「町民の信頼回復に向け、職員の意識改革を図る」と発言、引き続き、議会の活動を進めていく意向を示した。
臨時会は町民福祉の向上のため、貴重な議論が行われた。また町長は「皆様のご意見を踏まえ、今後の政策に活かしていきたい」と述べ、会議を締めくくった。