令和3年いわき市議会12月定例会が開催された。
市長の内田広之氏は、大雨に伴う災害対応について報告を行った。12月1日の大雨により、福島地方気象台から緊急警報が発表され、市は即座に災害対策本部を設置した。結果的に4棟の住宅の床下浸水や複数の市道通行止めが発生した。また、内郷宮町の1250世帯に避難指示が出されたことも報告された。
続いて、新型コロナウイルス関連の感染状況について触れた。市内の感染者は10月中旬から新規感染が確認されていないことが続き、市民や事業者の協力が大きな要因とされると内田市長は述べた。11月19日には、国が基本的対処方針の見直しを行い、飲食やイベントの制限が緩和される中、市は引き続き経済対策と感染拡大防止の両立に努めることを強調した。
また、いわきFCのJリーグ入会についても言及された。11月に行われた理事会で同チームの入会が承認され、来シーズンはJ3リーグにて活動する予定。市はこの成果を地域への誇りとし、今後のさらなる活躍を期待している。
映画「フラ・フラダンス」の公開予定についても取り上げられた。12月3日に公開されるこの映画は、震災からの復興を遂げたフラガールたちの成長物語であり、市はこの映画を市のPR活動に活用していく意向を示した。映画を通じて、新たな文化の発信を目指す市の姿勢が伺える。
次に、第13回いわきサンシャインマラソンの開催についても紹介された。同大会は2月27日に3年ぶりに実施され、感染対策を施しながら定員を従来の7000人から4000人に減らし、感染症対策と統合されている。特にウェーブスタートの採用や感染症対策を講じることが計画され、全国の参加者から高い関心が寄せられている。
さらに、いわき市総合防災訓練の実施状況が報告された。11月13日に行われた訓練には6100人の市民が参加し、地震や津波に対応するための実践的な訓練が行われた。市はこうした訓練を通じ、災害に強い地域の構築を目指していることが強調された。
最後に市はスマートシティ事業を通じて、先端技術の導入により市民の生活の質向上や地域の活性化を図る意向を示した。特に地域の交通問題や健康問題の解決を狙った施策に力を入れ、より便利で安心な地域社会を目指していることが伝えられた。