令和2年2月27日、いわき市では市政一般に対する質問が行われ、各議員が新型コロナウイルスの感染対応や治水対策など、幅広い課題を取り上げた。
まず、新型コロナウイルスに関する質問が目立った。市議会の西山一美氏は、新型コロナウイルスの感染状況や、感染予防対策を問うた。保健福祉部長の飯尾仁氏は、国内感染者数は144名であるとし、今後、感染経路不明の患者が増加する可能性を指摘した。また、市長の清水敏男氏は、感染拡大防止に向けた情報提供や相談窓口の設置について言及した。
次に、夏井川の治水対策事業も重要な話題として取り上げられた。議員は河川改修や堤防強化の必要性を強調し、土木部長の根本英典氏は、県と連携して緊急自然災害防止対策を進めると述べ、現在の進捗状況について説明した。特に、昨年の台風による被害を受けた地域の改修事業の重要性が再確認された。
さらに、農業用ため池の管理についても議論され、農林水産部長の本田和弘氏は、新たに制定された管理体制のもと、農業用池の保全が重要であると語った。また、河川の堆積土砂除去の必要性が強調された。
一方、動物愛護センターの整備については、市民委員会からの報告があり、設置場所について、多数決で決定された経緯が説明され、議員からは意見の分かれる結果に対する疑問の声が上がった。市は、引き続き市民との連携を強化し、整備を進める方針を示した。
また、いわき市医療センターの開院からの運営についても報告が行われ、外来患者数は開院後に増加していることが紹介された。他にも、自転車活用によるまちづくりが取り上げられ、自転車利用促進の施策として、サイクルツーリズムの推進が行われることが確認された。
最後に、地球温暖化防止や災害への対応力強化、そして市の職員の駐車場問題など、数多くの施策が議論され、それぞれの重要性が再確認される結果となった。市議会では、今後の取り組みに対して注目が集まっている。