令和3年12月9日に開かれたいわき市の定例会で、市政一般に対する質問が行われた。特に、種苗法改正や主食用米価格の下落に関する支援が多くの議員から言及された。
34番上壁充氏は、種苗法についての質問を通じ、改正の目的や改正による影響について訴えた。農林水産部長の千葉伸一郎氏は、種苗法の目的について、「新品種を保護し、農林水産業の発展に寄与することが目的」と説明。改正内容として、自家増殖の制限や育成者権の強化が挙げられた。また、いわき市の農家に与える影響については、「ほとんどの農家が一般品種を使用しており、影響はない」との見解を示した。
次に、上壁氏は主食用米の価格下落に対する支援について質問。令和3年産米の価格が前年と比べ約14%下落したことを踏まえ、農家支援の必要性を強調した。千葉氏は新型コロナウイルス感染症対策として、新規支援策を策定していると述べたが、上壁氏はさらなる補助について要望を続けた。
さらに、維持補修費の増額についての質問もあり、安全確保の観点からの予算増額が重要視された。財政部長横張貴士氏は「前年度以上の予算措置を講じるよう努めている」と回答した。
最後に、看護師や助産師の増員についても議論が交わされた。市の医療体制の強化が求められ、多数の議員から人員確保の必要性が指摘された。
会議終了後、次回は令和3年12月16日に再開される予定である。