いわき市では、令和4年6月8日の定例会で、市政一般に関する質疑が行われた。
特に注目されたのは、内田広之市長による議案第31号の提案理由。市長は、「今回の補正予算は、国の緊急対策に対応するもので、低所得の子育て世帯を支援するため、子育て世帯生活支援特別給付金を支給するための経費を計上している」と説明した。さらに、「被災農地の復旧に必要な経費も計上しており、コンプライアンスの徹底と事務処理のチェック体制の強化を図っている」と続けた。これに対し、議員からは「新型コロナウイルスの影響で特定健診受診率が低下している」との指摘があり、健康診断率向上に対する施策が求められた。
また、常磐地区の観光振興に向けた取り組みの一環として、観光施設の充実が話題に上った。議員は、「観光客の誘致には地域の特性を生かしたアプローチが必要である」と強調した。
消防団の地域防災力の強化についても言及され、近年の消防団員数の減少や高齢化が問題視された。「このままでは地域防災力が脅かされる」との指摘に対し、消防長は「各種施策による団員の維持と育成に努める」と答えた。
さらに、農業振興と農業用ため池の保全についても議論が行われた。農林水産部長は「地域の農業を支えるため、農業用ため池の維持管理を行っている」と述べ、今後も地域の農業者が安定して活動できる環境作りに寄与しているとした。