令和2年10月27日、いわき市議会は臨時会を開催した。
この日の会議では、重要な議案が複数審議され、一般会計の補正予算や決算の認定が行われた。市長の清水敏男氏は、今回の補正予算が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた経費に対応するものであると説明した。
具体的な内容として、感染防止対策に必要な経費や、光ファイバー回線の整備に関する補助、テレワーク環境の整備などが盛り込まれている。この補正額は、一般会計で約25億円を予定し、総額で約1911億円になる見込みだ。
質疑では、狩野光昭議員がテレワーク環境整備事業について尋ねた。総務部長の岡田正彦氏は、テレワークの実施により、職員の感染症対策やワーク・ライフ・バランスの推進を図る方針を示した。
また、宿泊費助成についても触れ、遠方への移動を控える市民向けに市内観光を推進するため、宿泊費を割り引く施策が説明された。特定政策推進監の渡邉一弘氏によれば、市民限定で1人1泊3000円を助成する方針で、約3000人を対象にしている。
さらに、一般会計決算特別委員会の設置や検査権の委任についても議論され、両特別委員会の選任も行われた。委員長と副委員長は、それぞれ鈴木演氏と福嶋あずさ氏、また、山守章二氏と塩沢昭広氏に選ばれた。
この臨時会では、新型コロナウイルス対策としての予算案が重要な焦点となっており、これからの経済再生につながる内容が多く含まれていることが確認された。会議は約9時間にわたって行われ、午後7時に終了した。