令和2年いわき市議会2月定例会が開会し、様々な議論が繰り広げられた。
特に注目すべきは、新型コロナウイルス感染症の対策や市政運営に関連する施策等である。
市長の清水敏男氏は会議において、新型コロナウイルスの影響により厳しい状況が続いていると説明した。
「感染予防策や相談窓口について市民に情報提供を行う」と強調し、地域の医療機関とも連携して診療体制を整えていることを明らかにした。
さらに、いわき市民の健康を守る施策として、昨年を「いわき市健康元年」と位置づけ、健康・福祉プラザを整備し、健康づくりに関する相談窓口を設ける取り組みも進めている。
健康運動指導士や管理栄養士によるサポートを行い、市民全体の健康向上を目指す方針が示された。
次に、第11回いわきサンシャインマラソンの中止決定も強調され、清水市長は「多くのランナーの参加を見込んで準備を進めてきたが、感染リスクを考えこの決断に至った」と述べた。
関係者への感謝の意を表す一方で、今後の開催に向けた準備は継続すると約束した。
また、いわき市はスポーツ振興をテーマにし、2020年東京オリンピック・パラリンピックの機会を逃さぬよう国際的なスポーツ大会の誘致活動も行っている。
具体的には、サモア国のウエートリフティング選手の事前合宿を受け入れることなどが報告された。
加えて、議会案第1号である「いわき市魚食の推進に関する条例」の制定についても議論が行われた。
提案者の小野潤三議員は、「東日本大震災後、魚食文化の振興が重要である」と提言し、魚食文化を守り、発展させる必要性を訴えた。
議会は、これを原案通り可決し、地元水産業の発展に寄与することを期待している。
総じて、令和2年度の市政運営の基盤となる重要な施策が確認された定例会であった。
今後も議会は市民と協力し、より良い市政の実現を目指していく意向を示している。