令和2年いわき市議会7月定例会が、7月16日に開催された。
議会は、まず今回の豪雨を受けて亡くなった方に哀悼の意を表した。市長の清水敏男氏が、諸問題に関する報告を行った後、議案について一括で提案理由を説明した。
新型コロナウイルス感染症に関する市の対応が重要なテーマに浮上した。清水市長は、5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されたことを受けて、福島県において段階的に感染対策を進めていると述べた。
市では、感染拡大防止と社会経済活動の再開を目指し、独自の「いわき市あんしんコロナお知らせシステム」の運用を開始した。これにより、感染者との接触があった可能性がある市民に迅速に情報提供が行われるという。
また、令和2年度いわき市総合防災訓練についても触れられ、災害時の対応能力の向上を図るため、実施された。市と消防団が連携し訓練に取り組み、合計で1000人以上が参加した。この訓練では、新型コロナウイルス対策を講じた避難所の開設訓練がなされ、災害時の初動対応の理解を深めた。
さらに、地域医療を支えるための「いわき市地域医療を守り育てる応援基金条例」の制定が提案された。この基金により、医療体制の確保と感染症対策が促進される見込みだ。
提案された議案は21件で、主に条例の制定・改正や予算案が含まれており、特に新型コロナウイルス感染症対策が強調された。
今後7月20日に再開される本会議では、市政や新型コロナウイルスに関連する質疑が行われる予定だ。特に市民生活に影響を与える様々な施策について議論されることが予想される。