令和3年10月26日に行われた定例会では、いわき市内の様々な課題について質疑が行われた。特に、新型コロナウイルス感染症対策に関する問題が多く取り上げられた。
新型コロナウイルスの感染者数は、第5波で1,136人と一時的に急増した。この急増の原因として、保健福祉部長である飯尾仁君は、デルタ株への置き換わりと飲食店に起因するクラスターの発生を挙げた。また、児童施設での感染拡大が、家庭内への感染を助長したと指摘した。加えて、今後の第6波に備え、医療提供体制の確保と感染防止対策の徹底が重要であると強調した。
その中で、鈴木演君は、感染経路に対する懸念を示し、いわき市に入る人々への大規模な検査を提言した。市としても、無症状者への切り札として検査体制の充実を図りたいとの考えが示された。
そして、ワクチン接種についても話が及んだ。現在の接種状況として、60%以上が1回目の接種を終了している一方、10代、20代の接種率の向上が課題とされている。ワクチン接種のための優先予約制度が実施されたものの、予約者が少なく、ワクチンを受ける機会を増やすための更なる対策が求められている状況である。
公民館への活動も重要な話題となり、施設の改善案も提案される中、内田市長は充実した医療体制の確保を最大の課題とし、人的資源の確保に向けた施策を進めていくと述べた。
さらに、今回の教育関連の質疑では、子宮頸がん予防ワクチン接種や発達障害に対する支援についても言及され、包括的な支援策が必要であるとされ、特に若者や子供たちの教育環境を整備していく必要性が強調された。
最後に、安全な公衆トイレの維持管理について触れ、観光客に快適に利用してもらうための取組が求められている。市民の生活や、観光の向上のためには、こうした基本的な施策の見直しが必要であるとの意見が出された。