令和4年2月24日、いわき市において定例会が開催され、市議会議員がそれぞれの質問に立ちました。
特に注目を集めたのは、14番小野潤三議員による教育政策に関する一般質問です。小野議員は、内田市長の掲げる「人づくり日本一」の実現に向け、学力向上と新しい時代に求められる人材育成の重要性を訴えました。特に、GIGAスクール構想の推進を通じたICT教育の活用が、児童・生徒にどのような学びを提供するのかに言及し、教育部長の高田悟氏からは「主体的・対話的で深い学びが期待される」との答弁がありました。また、子供たちの可能性を引き出すために、ICT機器の有効活用が必要であると強調されました。
さらに、小野議員は「デジタル技術の活用と新たな人材の育成」にも焦点を当て、特に大学入試に向けた新しい教育手法について言及。高田教育部長は、ICT活用による個別最適な学びや協働的な学びによって、子供たちが自身の能力を引き出し、社会に貢献できる人材へと成長することが求められると説明しました。
また、参加議員の一人である36番樫村弘議員は、いわき市医療センターの水道の問題についても言及しました。彼は、病院の水道の温度管理が不十分で入院中の患者に不便を強いる状況を改善すべきであると訴えました。そして、市長の内田広之氏は、病院での水道問題について迅速に対策を講じていく意思を示しました。
今後の展望として、新型コロナウイルス感染症対策についても議論があり、感染者が増加している現状に対する柔軟な対応が求められました。市の感染症対策監である園部衛氏は、感染拡大時の支援体制を整え、入院や自宅療養者への支援を継続する考えを示しました。
最後に、デジタル社会の築きをテーマにした質疑もあり、今後のデジタル講習やサポートデスクの設置について話し合われました。市は、デジタル弱者へのサポートを強化する方針を示し、インターネット利用促進のための講習会を開催することも計画しています。
これらの議論を通じて、いわき市は今後も持続可能な教育と地域振興に向けた施策を進めていく意向を示しました。市民が一丸となって、新たな時代の課題に取り組むまちづくりが目指されています。