令和4年2月22日、いわき市で定例会が開かれた。議員たちは市政について重要な質問を行い、今後の施策について意見を交わした。
中でも、コロナ禍による影響を受けた新型コロナウイルス感染拡大防止対策は重要なテーマとして取り上げられ、市内の感染者数やワクチン接種の進捗状況に関する具体的な質問が相次いだ。29番小野茂氏（いわき市議会公明党）は、オミクロン株の影響を受け、ワクチン接種の迅速化を求めた。
小野氏は「3回目接種、医療従事者等への接種の進捗はどうなっているのか」と問い、内田広之市長は、医療従事者の接種が94.1%に達しているとのデータを提供した。この数字は注意深く確認されるべきものであり、市内の接種体制が今後も向上する見込みを示した。
さらに、小野氏は、エッセンシャルワーカーへの接種優先の考えについても質問し、「柔道整復師の接種を優先する考えは。高齢者の接種促進に関する施策についてはどうか」と言及。市は、エッセンシャルワーカーへの配慮を考慮し、さらなる支援を検討することを明らかにした。
財政についても重要な話題が交わされた。特に来年度の予算案について温故知新の視点から再度見直されていることが強調された。接種体制の強化は、市民の安心と安全を守る重要な施策であり、市の財政運営についても深い見直しが求められている。内田市長は財政調整基金に関する情報を透明にしつつ、長期的な視点からの運営を誓った。
今後、さらに重要な課題とされているのは、脱炭素社会の実現である。特に、地域資源を活用した持続可能な開発目標（SDGs）達成に向けた取組が期待される。市長は、五つの柱に基づく人づくりを強調し、未来を見据えた取り組みも同時に進行していることを述べた。
小野氏の質問はまた、共生社会を築くための地域づくりに言及した。特に、社会的孤立の問題について、「誰も取り残さないまちづくり」が進むべき方向性であることを再確認した。
最後に、議会は次回の会議日程を確認し、議員は市民から寄せられたニーズにしっかりと応じるため、引き続き協力して取り組むことを誓った。市議会では、これからも市民の期待に応えるため、継続して政策課題に取り組む姿勢を貫いていく。