令和2年2月28日に開催された定例会では、複数の重要議題が提起された。特に、台風19号等による避難所運営や、医師確保の新たな取組についての議論が活発に行われた。
この定例会で強調されたのは、台風19号の際の避難所運営の重要性だった。21番の渡辺博之市議は、避難所での医療体制や環境が不十分であったことを指摘し、特に高齢者や病人の健康維持についての取り組みを再評価する必要性を訴えた。彼は、避難所の食事提供が偏りがちであったことを挙げ、適切な栄養バランスの提供が求められていると述べた。これに対して、飯尾仁保健福祉部長は、食事の質を改善するための努力を強調したが、依然として課題が残ることを認めた。
加えて、避難行動要支援者への支援についても焦点が当てられた。地域での見守り活動や情報共有が不可欠であるとされ、行政が住民の安全を守るための体制を強化する必要があると認識されている。
医師の確保に関しても、医療センターでの常勤医師数が年々増えているとの報告があり、新病院による医師募集の効果が見込まれている。地域医療の充実は市民の信頼を得るために重要な課題であり、厳しい医療環境の中でも地域医療を守るために取り組みを続けることが求められている。
さらに、いわき七浜海道については、既に26キロメートルの区間が完成し、国・県との連携が強化されている。観光資源としての潜在性を秘めるこの道は、市民の健康増進や地域のにぎわい創出に寄与することが期待されている。