令和元年9月30日、いわき市議会の定例会が行われ、議案第51号から第54号までの提案が審議された。特に、議案第51号では、いわき市職員の定数条例の改正が提案され、地方自治法に基づく専門委員の配置についての規定が見直される。清水敏男市長は、「新たな市政運営に必要な体制を整えるため」と述べ、議案の迅速な審議を求めた。
議案第52号の病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例改正は、病院事業管理者が医師として診療業務に従事した場合に支給される特殊勤務手当の支給を目的にしている。質疑では、「医療従事者の確保とその待遇がより重要」との意見が相次いだ。
次に、議案第53号の補正予算案について、財政部長の澤田洋一氏が説明した。この補正は216万2,000円の追加が求められ、総額は1430億円を超えた。質疑においては、補正予算の具体的な使用目的やその効果について厳しい意見も見られ、担当当局に対する説明責任が問われる場面もあった。
議案第54号では、副市長選任についての同意が求められ、新妻英正氏の選任案があり、委員たちからは適任との声が挙がった。議会では、「市政の発展に寄与する人材が必要」との観点から円滑な選任を支持する意見が多かった。
最後に意見書案が数件提案され、「太陽光発電の適切な導入」や「高齢者の安全運転支援」など、地域課題に対する提言が行われた。議会はこれらを原案の通り可決し、各項目について対応を求める姿勢を示した。