令和5年9月定例会が開催され、台風第13号による影響の報告が行われた。
議会では、内田広之市長が台風の影響で亡くなった方に哀悼の意を表し、市民に向けた支援策を述べた。この報告では、雨の強まりを予見して市が早期に避難指示を出したことが強調された。特に、午後3時に高齢者等避難を発令し、多数の避難所を開設した。
内田市長は、避難指示発令後の経過を詳細に説明した。午後7時には市内全域に対して避難指示が出され、午後9時40分には警戒レベル5の緊急安全確保が発令された。これに伴い、避難者は307世帯644人に達し、市側はそれに応じた対応を進めている。
市は、現在被害の全容を調査中だが、既に全壊1棟、床上浸水約1,150棟、床下浸水約200棟の報告がある。通行止めの箇所も多く、交通インフラにも影響が見られる。この状況を受けて、罹災証明書の受付が電子申請により開始され、災害廃棄物の仮置場も設置された。
また、ボランティア活動の支援が発表され、いわき市社会福祉協議会との連携により、被災地におけるニーズ把握が進められている。市長は今後も、被災者に寄り添った支援を続ける意義を強調した。
その後、参加議員による日程変更の協議が行われた。台風の影響により、市政一般に対する質問は延期され、9月12日から14日までは休会とし、19日の会議再開が決議された。
次回の議会は9月19日に予定されており、その際には議案等に対する質疑を行う。議長の大峯英之氏は、今後の議事進行についても改めて指導していく意向を示した。